喘息ってどんな病気?

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喘息は肺の中にある気道が慢性的な炎症が原因で起こります。
気道が健康な状態であれば異物が入ってきても発作は起こりませんが、炎症により気道が狭く敏感な状態になっていると、ちょっとした刺激で激しい咳や息苦しさなどの発作を引き起こします。
気道が刺激を受けるものはアレルギーによるアレルゲンとそれ以外のもの分けられ、アレルゲンはハウスダストやほこり、ダニ、ペットの毛、花粉などがあります。
アレルゲン以外のものだと、タバコの煙や排気ガス、天候や気温の変化などが該当します。
今、挙げたものは一例でしかなく空気中には目に見えない異物や刺激物が多く潜んでいるため、喘息の方はいつどこで発作が起こっても不思議ではありません。

喘息は自然治癒することはありませんし、適切な治療を行わないことでどんどん悪化してしまいます。喘息により死者は減ったとはいえ、全世界で毎年約25万人もの方が亡くなっているほど、恐ろしい病気です。
更に亡くなった方の約40%が軽症~中等患者となっており、重症でなくても死亡リスクあります。
そのため、喘息になってしまった場合はすぐに適切な治療を受ける必要があります。喘息は治りにくい病気のため長期にわたって気道の炎症を抑えるステロイド薬などを服用し続けることが重要です。
それだけでは発作を防ぐことは出来ないので、急な発作に対してはアスタリンインヘラーのような気道を拡げる吸入薬で発作の症状を和らげる必要があります。

喘息はこのように2つのお薬で根本治療と対処療法を同時に行いながら完治を目指していくことになります。