喘息にはどんなお薬が有効?

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喘息の治療には時間をかけて気道の炎症を抑えるための長期管理薬と急な発作を抑えるための発作治療薬を使って行われます。それぞれがどのようなお薬なのかということを説明していきます。

長期管理薬はコントローラーとも呼ばれており、気道の炎症を抑える効果と気道を拡張する効果を持つ2種類があります。これらのお薬は長期服用を続けることで効果を発揮するため、それぞれのお薬を並行して飲み続けることになります。
炎症を抑える薬は吸入ステロイド薬が選ばれることが多いですが、気道を拡張するお薬は長時間作用性β2刺激薬やロイコトリエン受容体拮抗薬、長時間作用性抗コリン薬などのから症状などによって選ばれます。
治療期間は3~6ヶ月くらいと言われており、発作が出ないようになれば減薬を行う流れとなります。症状の有無に関わらず自分の判断で治ったと判断し長期管理薬の服用を止めないでください。

長期管理薬は喘息を根本的に治すためのお薬ですが、発作治療薬は発作の症状を和らげることを目的としたお薬です。発作治療薬には炎症を抑える効果はなく、気道を拡張する効果も一時期なものです。
しかし、効果が現れるまでの時間が早いため辛い発作をやり過ごすためには必要なお薬です。発作治療薬の多くは特殊な容器から成分を吸う吸入タイプが主となっており、アスタリンインヘラーのような効果が現れるのが早く、副作用が少ないものが人気です。